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都市工学科とは?

1. 「都市工学」とは何か?

「国を造る」とは「都市を造る」ことと言い換えることができます.我々の社会活動は,人口100万人を超える大都市であっても,1万人に満たない小都市であってもいずれも都市基盤上で行われており,その活動は上水道および下水道関連施設,交通関連施設,治山・治水・利水関連施設,エネルギー関連施設,情報通信関連施設,公園・リクリエーション施設,廃棄物処理関連施設など非常に多岐にわたる社会基盤施設(Infrastructure)によって支えられています.こうした各種都市基盤施設の集合体が都市を形成しています.
しかし,こうした都市も解決すべき課題を抱えています.その課題とは,超々高齢化,人口減少,構造物の老齢化,自然災害,地球環境問題などです.
都市が発展する過程では「建設」が大きな比重を占めますが,都市が成熟すると「より良い環境」,「都市の改造」,「施設のリニューアル」,あるいは「強い防災力」,などへと社会の要請が変化していきます.このような「都市」に関する社会の幅広い要請に応え,これまでの土木工学の範疇を超えた都市の質を向上させる工学が「都市工学」です.

2. 1000年続く都市の創造

では,例えば,1000年守ってきた都市と国土を次の1000年も守り続ける,言い換えれば,1000年続く持続可能な都市を創造するために必要なこととは何でしょうか.1に挙げた都市が抱える課題を解決し,都市を創造していくには,以下が必要と考えます.

①     地球規模の持続可能性の追求
②     都市・人間活動と環境との絶対的調和
③     強い防災力,減災力
④     都市の改造
⑤     施設のリニューアル
⑥     ソフトとハードを組合わせた総合的課題解決
さらに,都市の創造は国内だけにとどまらないことを考慮すると,海外での活動も重要となってきます.
⑦     世界に誇る建設技術力で諸外国のインフラ整備に貢献する(都市工学の国際貢献)

3. 「1000年都市」実現に必要なもの

1000年持続可能な都市を創造するには,上記①~⑦の実現する必要があります.そのためには,自然科学から社会科学まで幅広い学問を学ばなくてはなりません.つまり,「都市の質を向上させるための知識・技術」が必要です.従来の学問領域を超えた,以下の知識・技術が要求されます.
Ⅰ.基礎力
Ⅱ.専門力
Ⅲ.自ら考える能力
Ⅳ.総合力
Ⅴ.高い倫理観

1000年持続可能な都市を創造するために必要なⅠ~Ⅳの知識・技術を身に付けることができるのが,「都市工学科」です.変化し続ける都市を守る仕事に従事する技術者には,常に専門的な知識を深めるとともに,社会的な要請に応えることのできる広い見識と高い倫理感が要求されます.

4. 「都市工学科」で学ぼう

都市工学科では,橋梁やトンネル・ダムなどの構造物の設計・施工など「もの造り」のみならず,計画,環境,防災,マネジメントなどに従事できる技術者の養成を行っています.言い換えれば,都市工学科は「1000年続く都市の創造に寄与する技術者の育成」・「未来への人づくり」を行っています.

5. 卒業時に得られる資格

1,2004年5月にJABEE(日本技術者教育認定機構)による認定を受けました.これにより,本学科卒業生は技術士1次試験の受験が免除され,申請を行うと事で技術士補の資格を取得することができます.
2,所定の授業科目の単位取得により,測量士補の資格を取得できます.

6. 各種資格申請情報(卒業生向け)

これまでに卒業生の皆様から,資格申請にともない都市工学科にお問い合わせをいただいた事項を取りまとめた情報を掲載します。資格の申請の際にお役立て下さい。
また,卒業・修了後、各種証明書のお申し込みを来校せずに郵送でも受付することが可能です。
詳しくは,こちらのサイトをお読みください。
http://www.civil.tcu.ac.jp/graduate/prove/setagaya/index.html

技術士補の申請に関する情報

測量士補の申請に関する情報

 

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